思い出パイプライン

1990年代を懐古する

文房具

合格消しゴム

投稿日:2017-05-09 更新日:

インパクトは抜群!

来ましたね、一部の少年の間で有名だった合格消しゴム。
小学生というのは誰かしらが文房具屋で面白消しゴムを発掘してくるもの。この消しゴムもそうでした。見た事が無いデカさと「合格」という力強いワードが刻まれたBODY。こんなモン見たら小学生なんて絶対に「俺も欲しい」ってなります。合格消しゴムは私のクラスでブームになりました

強さ故に

小学生が黙って消しゴムを授業で使うワケがありません。このブームにはちゃんと裏がありました。そう、消しピン(※1)で大活躍したのです。攻撃力の高さと防御の固さ。消しピンバトルの参加はもはや宿命でした。
重量がある分、簡単には倒されません。そしてその重さを武器に、攻撃ターンでは敵を一撃でリングから葬り去ります。並の小さな消しゴムでは太刀打ちできません。
これだけ強いのでマネして買う奴が続出。私のクラスではみんな合格消しゴムを使い出すという展開に。
この強キャラ感……。初代ポケモンで例えると伝説の鳥ポケやミュウツー。技ならば、ふぶき、かみなり、サイコキネシスです。

合格消しゴムはカラーが豊富でしたし、文字自体のバリエーションもたくさんありました。ウロ覚えですが「努力」「根性」「愛情」などがありました。邪推するに、見分けが付きやすいのも消しピンで流行った要素かなと。そんな合格消しゴムですがこの文を書いていて一点気になった事が。勝手に合格消しゴムと呼んでいただけなので、正式名称は分からないんですよね。

写真は眠っていた愛機です。永い眠りから呼び覚ましたその姿は当時の熱いバトルを思い出させてくれます。これ実は未開封なんです。私の戦術論ですが、ビニール開けないで滑りを殺さない方がスピン攻撃がやり易かった。消しゴムなのに字は消させないという業をこの合格消しゴムに背負わしたまま…………私は大人になってしまいました。天然ゴムに申し訳ない。私は不合格ですね。


↑縦幅は8cm程。大きいです。

合格消しゴムにはちびサイズもあります。通常サイズと比べるとなんとも可愛らしい。あの合格消しゴムが今度はちっちゃくなってるよぉぉ!みたいな。よく見ると赤と青のちび合格消しゴムは文字が反転しています。説明文によると判子として使えるそう。もしかしたら添削などで使っていた学校の先生がいるのかもしれません。

5個も入ってお得!

リバイバルあるか!?

検索しても当時の合格消しゴムはもう売ってなさそうです、絶版でしょうか。でもこの世の中、何が再ブームするか本当に分かりません、もしかすると合格消しゴムが卓上で無双する日がまた来るのかもしれませんね。

消しピンとは
※1)各自が消しゴムを持ち込んで机の上で遊びます。順番を決めて指で自分の消しゴムを1回ずつ弾き、相手の消しゴムに目がけてぶつけます。
ぶつかって落ちた消しゴムはそこでアウトになりその回のバトルからは外れます。また攻撃が外れて自分から落ちてもアウトです(通称自爆)。周回を経て最後まで生き残ればその消しゴムが勝者です。私の地域ではこれを「消しピン」と呼んでおり、休み時間の人気の遊びの一つでした。
※ルールには地域差があります。

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